学研グループは「戦後の復興は教育をおいてほかにない」という、創業者 古岡秀人の信念のもと戦後間もない1946年に創業しました。

 

その信念に基づいて、日本中の多くの家庭に「科学」「学習」をはじめとした学習教材をお届けしてきました。結果として戦後の復興期に日本の教育水準を高め、現在に至るまで、国の根幹を支える人材の輩出に寄与することができたと自負しています。

 

学研グループの信念は現在も変わることはなく、出版のみならず、学校教育分野への進出、塾事業の展開など、教育の機会の創出と優れた教材の開発と提供を進めています。

 

加えて、近年、社会的課題でもある高齢者福祉分野へ進出し、人材の育成から高齢者施設の運営まで一貫したサービスを行っています。また、保育所や学童の運営にも取り組むなど、乳幼児から高齢者まで、幅広い世代に向けたサービスを展開しています。

 

さらに、国内各所で開発が進められている持続可能な街づくりにも参画し、SDGsの目標でもある「持続可能な社会の実現」に向けた取組みも積極的に進めています。

 

2023年11月に策定した新中期経営計画【Gakken2025~SHIFT~】では、新しく制定したグループ・アスピレーション(大志)である「人の可能性をどこまでも追求する会社へ」を掲げ、2030年に向けて実現するための改革に取り組んでまいります。教育分野においては「重点領域の再強化と新規事業への挑戦」、医療福祉分野では「トップカンパニーに向けての医療福祉事業の深化とサステナビリティの追求」をテーマに2025年以降の次のステージに弾みをつける2年間にします。

 

事業計画達成に向けて、各事業の戦略やリソース配分の明確な転換、意思決定の迅速化、事業環境の変化を見据えた事業ポートフォリオ構築を進め、引き続き、私たち学研グループは「教育・医療福祉」のリーディングカンパニーを目指し、これからも上質な「学び」と「福祉」を提供し、国内のみならず国際社会にも貢献してまいる所存です。

 

2023年12月

株式会社 学研ホールディングス
代表取締役社長

宮原 博昭