学研グループの人的資本経営の考え方

学研グループでは、「持続的成長に必要不可欠な企業価値創造の主体として、人材が最も重要な経営資源」としています。企業価値創造の源泉である人材に輝いてもらうために、当グループでは、“働きがい”と“働きやすさ”の追求に向けた取り組みを推進しています。     

■学研グループの人材戦略

人的資本経営に関する主たる活動をまとめました。計画策定後に、新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大が発生するなど、目まぐるしい社会環境の変化が生じ、計画策定時には想定していなかったことへの対応が求められましたが、人的資本の価値向上を目指す取り組みを進めてきました。

 変化に機敏かつ的確に対応し、“働きがい”をもって仕事をしてもらうための「人材育成」、“働きやすさ”につながる「ダイバーシティ」「健康経営」について、それぞれのおもな取り組みを紹介します。
 

人的資本経営の推進体制

当グループの人的資本経営の方針である「人材・人事戦略」の策定は、人事戦略室を中心に行っています。その実現には、経営戦略、財務戦略、デジタル戦略、グローバル戦略、サステナビリティ推進といった学研ホールディングス各室との連携が必須です。そのため、同戦略室では各室のリーダーが定期的にコミュニケーションを図る会議体の設置や、各種委員会へのアサインといった施策を実施しています。また、実稼働するメンバー層においては、各室間の横断的な人事異動や兼務体制の構築などを通じて、それぞれの担当領域で縦割り組織の弊害を起こさない業務推進となるようにしています。

「不確実性が常態化し、社会や生活の変化が加速する環境下で持続的に成長していくには“ 変化を先取りする人づくり”が必須になる」という考えのもと、リスキリングを含めた人材投資を積極的に行っています。そしてその変化を、商品・サービスに反映させることを通じて、お客様に価値提供できる喜びを共有する、“変化を楽しむ風土づくり”を推進しています。

また、当グループが採用しているホールディングス制による経営では、戦略の実現に際しては、グループ各社人事部門との連携が欠かせません。年に複数回開催される全社人事部門を集めた定例会を通じて、戦略の理解・周知徹底や各社における取り組み事例の共有を実施しています。加えて、個別の重要課題への対応のための臨時集会なども随時開催しています。 

こうした一連の施策や工夫を通じて、実行状況をふまえた戦略の見直しなどに取り組みながら、人的資本経営を推進しています。