学研グループの5つの重点課題(マテリアリティ)と、課題に紐づく主な事業の取り組みの進捗をまとめました。

各取り組みは、結果として経営資本の変化に貢献しています。

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重点課題① 世界で活躍できる人材の創出と新しい教育への挑戦

TOKYO GLOBAL GATEWAY

「TOKYO GLOBAL GATEWAY」は、幼児から社会人までを対象に、

英語学習の意欲向上のきっかけづくりとなるよう開設された、

まったく新しいタイプの体験型英語学習施設です。

まるで外国にいるような空間に、英語が飛び交うオール・イングリッシュの環境のなかで、

「イングリッシュ・スピーカー」のサポートのもと、

英語でのコミュニケーションを実体験することができます。

英語を通じて世界中の多様な人々とつながる「ワクワク」する体験を提供し、

ご来館いただいた皆様に、

英語で「伝わる」感動、「わかる」感動、「協働する」感動を提供いたします。

その他の取り組み

  • ESDとしての学び/自由な想像力・知的好奇心を刺激するコンテンツの提供
  • 「Gakken STEAM Program」の世界各国への提供
  • 学研教室の海外展開
  • 語学関連書籍・コンテンツの発刊
  • オンライン英会話サービス Kimini
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重点課題② 教育・医療福祉における地域・経済格差解消への貢献

ViSC(Virtual Smart Campus)

離島や過疎地域に住んでいる子ども、不登校、海外在住、災害等の理由で通学が難しい生徒は、

教育機会や受験情報における格差にさらされています。

ViSCは、バーチャル空間に生徒が集い、

授業やデジタル教材で学習するサービスプラットフォームです。

ViSCに先行してスタートしていたオンライン学習塾「学研ON AIR」で培ったノウハウを活用することで、

全国にグループ塾を持っている当グループの強みを最大限に活かし、

教育の地域格差や子どもを取り巻く環境の格差の解消に貢献しています。

その他の取り組み

  • 電子ブックサービス「学研ライブラリー」によるコンテンツ提供
  • 保育ICTシステム「hugmo」による園業務の効率化
  • 学研版地域包括ケアシステムによる多世代が心ゆたかに生きる社会の実現
「学研版地域包括ケアシステム」による街づくり

学研グループでは、すべての人が住み慣れた地域の中で安心して暮らし続けることのできる社会を目指し、

「学研版地域包括ケアシステム」を推進しています。

「学研版地域包括ケアシステム」は、サービス付き高齢者向け住宅を拠点とし、

高齢者の住まい、介護・看護・障がい児(者)福祉、子育て支援、医療・看護コンテンツ、教育サービス、人材養成など、

当グループのリソースを一体化し、地域と連携しながら包括的に暮らしのサポートを行う学研独自の街づくりです。

0歳から100歳を超える方まで、人生のどの段階においても各自が望む生き方を実現するためのサービスを提供しています。

住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができる。

そして拠点を中心に多世代が交流し、つながりが生まれる。

これが私たち学研グループが目指す、これからの街の姿です。

学研版地域包括ケアシステム
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学研版地域包括ケアシステム
教育と医療福祉で持続可能な街づくりに貢献

2021年2月、大阪府吹田市に「Suita サスティナブル・スマートタウン」がオープンしました。

この中で学研グループは、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、認知症高齢者グループホーム、認可保育園、学習塾などの

良質なサービスを集約してサービスを提供するウェルネス複合施設「Gakken多世代スクエア吹田SST」を展開しています。

多世代が交流できるホールを併設
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多世代が交流できるホールを併設
Gakken多世代スクエア吹田SSTのココファン吹田SST
(サ高住)
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Gakken多世代スクエア吹田SSTのココファン吹田SST
(サ高住)
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重点課題③ 生涯成長し続けることによるウェルビーイングの実現

認知症グループホーム 「愛の家」

認知症ケアを専門とするメディカル・ケア・サービスは、認知症の高齢者を対象としたグループホーム「愛の家」を中心に、

各種介護サービスを全国で350拠点以上展開しています。

2025年には認知症高齢者と軽度認知障害(MCI)の方が1,000万人を超えるといわれる現代において、

認知症ケアの充実とそれを取り巻く社会情勢の変革、介護職の地位向上は今後ますます求められていきます。

その他の主な取り組み

  • リカレント・リスキリングの書籍・コンテンツの制作
  • オンライン学習サービス Shikaku-Pass
  • 社会人研修 TOASU
  • 児童発達支援施設「クロッカ」、フリースクール「 みらいゲート」での療育、多様な学びの機会、 居場所の提供
家族の介護と健康を支える情報ネット「健達ねっと」を運営

認知症予防事業として、家族の介護と健康を支える情報サイト「健達ねっと」を運営しています。

認知症研究の第一人者や介護のエキスパートらによる健康コラムは、これまでに約1億回閲覧されています。

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重点課題④ 業界全体の人材価値向上

学研アカデミー

介護士・保育士の人材不足が大きな社会問題となっています。

人の役に立ちたい、社会に貢献したい、そのために介護や保育に関する資格を取得したい、

そんな熱い想いを持った人材を増やしていくことは、私たち日本の社会全体にとって課題であり、
同時に、当グループにとっても医療福祉・子育て支援事業を推進していくうえで

最大の課題として捉えられていました。

そこで、介護士・保育士を養成する機関を設立する目的で、

全グループの横断的プロジェクトとして発足したのが学研アカデミーです。

教育分野、そして医療福祉分野を手掛ける学研グループが両事業から得た実績とノウハウを活かし、
即戦力として社会に貢献できる人材を養成しています。

その他の主な取り組み

  • 看護師向けe-ラーニング事業による専門性向上への貢献
  • 認知症に関する出前授業 
  • 塾講師の研修・検定制度
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重点課題⑤ 持続可能なサプライチェーン構築

古紙クローズドリサイクル

当社は、これまでも古紙の再利用に取り組んできました。

リサイクルシステムの円滑な運営には、古紙の安定した確保が必要です。

しかし、紙の出版物減少に伴い、品質的に利用可能な古紙が量的に制限されている現状をふまえ、
古紙を安定して確保する目的のひとつとして、お取引先と協力して、自社の流通過程で発生した古紙を回収し、

自社出版物に再利用するクローズドリサイクルを実現しました。

今後は、回収した古紙をマンガを主体とする出版社に利用いただくなど

業界全体での取り組みとして広げて行く計画です。

その他の主な取り組み

  • 2030年までに売上高あたりのGHG排出量(Scope1-2)を2022年度比で50%削減 (グループ全社)
  • 高齢者住宅事業におけるZEB-Ready取得による環境負荷低減
  • 人権・ガバナンス等の各種研修の実施
  • サプライヤーへの調達アセスメントを実施
BELSとZEBで建物の省エネ化を促進

シスケアではSDGsへの取り組みの一環として、2030年までに

「学研グループ新設施設のエネルギー消費量を50%削減するとともに、創エネルギーで残りのすべてのエネルギーを創り出し、限りある資源を残す」

という目標を立てています。

まずは2025年までの目標として、エネルギー消費量の30%削減を目指して現状の施設 (建物)の省エネ性能をBELS(ベルス)で分析し、

目標実現に向けての方策を検討しています。

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング)の規格に則った施設の建設も進んでいます。

BELSは、「建築物省エネルギー性能表示制度」のことで、新築・既存の建築物の省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度
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BELSは、「建築物省エネルギー性能表示制度」のことで、新築・既存の建築物の省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度