当グループは、環境保全に積極的に取り組むとともに、事業活動による自然資源への負荷の軽減に努めています。
自社の事業活動では水の利用は限られていますが、特に出版事業においては用紙製造や印刷過程での水利用が多くなっています。
そのため、持続可能なサプライチェーンの構築にも注力しています。
サプライヤーの選定においても、水管理の実績や環境保全への取り組みを重要な評価基準とし、
信頼性の高いサプライヤーと連携し、持続可能な水資源管理を実践しています。
取水源別年間用水使用量の推移(学研本社ビル)

放水先別排水量の推移(学研本社ビル)

*2022年下水及び2024年9月数値は推計値で算定
カリブ海には7,000を超える島が点在しています。
その東側、大西洋と南北に隣接するカリブ諸島には人口10万〜 20万人程度の小さな国々があり、漁業が盛んに行われていますが、
近年、過剰な漁獲・採取、気候変動などによってこれらの資源が減少し、生態系の劣化が問題となっています。
アイ・シー・ネットは、カリブ諸島の6カ国を対象に、2021年1月から
「漁民と行政の共同による沿岸水産資源の保全管理強化プロジェクト」を国際協力機構(JICA)から受託し実施しています。
日本には漁民と行政が共同で資源管理を行う事例が豊富にあり、それらの日本の経験を活かした資源管理を推進する取り組みです。
そのひとつの取り組みが日本の「里海」というアプローチです。
日本では、沿岸海域に人の手を適度に加えて管理することにより、水産資源の保全や生態系機能を高め、豊かな海を創造してきました。
これが里海というコンセプトです。
このコンセプトをカリブ諸島に導入し、サンゴの増養殖や貝殻などの天然素材を有効活用した人工魚礁を設置し、
イセエビなどの重要な水産資源の幼稚魚の保護育成の機能を高める取り組みを行っています。
他方で、保全活動に参加する漁民の生計が確保されなければ、環境保全は持続しません。
そのためプロジェクトでは、浮き魚礁の設置や海藻養殖、魚の加工や販売支援、環境に負荷の小さいかご漁業の推進などを通じて、
環境保全と漁民の生計向上の両立を目指しています。
また、女性や若者への啓発を通して幅広い世代、人々のブルーエコノミーへの参加、就労を促進し資源の共同管理を推進しています。
SDGsのゴール14「海の豊かさを守ろう」やネイチャーポジティブを推進しつつ、同時にそこで暮らす人々の生活も豊かにしたい。
そんな思いで現地での活動に取り組んでいます。
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- コンク貝を使用した小規模な人工魚礁の設置を支援しました。
これなら、漁業者自身による作成、海底への設置が容易に行えます
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- FAD(浮き魚礁)の設置。周りに、イワシ、カツオなどが集まるこれらの
漁業資源を有効活用することにより、リーフ魚への漁獲圧力を軽減する試み
Gakkenでは、地球環境への課題に取り組むきっかけとなる本を、数多く出版しています。
ESDで求められる、行動を起こせる子どもの育成につながります。
※ESD…Education for Sustainable Developmentの略。「持続可能な開発のための教育」の意。
社会や世界のさまざまな側面を総合的に学習することを通じて、社会を変える行動が起こせる子どもを育てることを目指しています。
地球の危機図鑑 地球が直面する最新の「危機」にどのようなものがあるか、またそれをどうやって解決、回避していくのかをビジュアルで学べます。
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なぜ?から調べる 水源の森から川、ダム、浄水場、水道施設から各家庭までを解説。世界の水の事情も併せて紹介。調べ学習にピッタリの構成。
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里山の生き物図鑑 ![]() |
学研の科学 ![]() |
学研の図鑑LIVE ![]() |
環境ノンフィクション ![]() |

全国の学研教室、学校、公立図書館、高齢者施設、学童施設などに
キャンペーンのポスターを配布し、掲示をお願いしています。
画像提供:日本野鳥の会
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- 内閣総理大臣賞 神戸市立高取台中学校 2年木虎大河さんの作品
「環境」をテーマに、国内外の小学生・中学生・高校生から
絵と標語によるポスター作品を募集し、
優れた作品に「内閣総理大臣賞」をはじめとする各賞を授与するコンクールです。
2024年度、学研グループは、団体表彰として、
東京創価小学校、大阪府和泉市立いぶき野小学校に、学研賞を贈りました。