株式会社 学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)の学研教育総合研究所は、全国の3~5歳・小学生・中学生の各年齢・各学年、男女100人ずつとその保護者を対象にアンケート調査を行い、その結果を『白書シリーズ』として公開しました。

◆『白書シリーズ』(2017年8月調査)

◆調査方法:インターネット調査
◆調査時期:2017年8月24日(木)~8月29日(火)

以下では、各白書の調査結果の一部をご紹介します。


Ⅰ.「幼児白書」

通信機器を使う幼児は35.8%、利用目的は「動画の閲覧」

-「7.メディア・情報通信機器について」より

通信機器を使う目的

家庭内で通信機器(スマホ・PC・タブレット)を「使っている」幼児は35.8%で、使用している通信機(複数回答)をみると「スマートフォン(家族と共有)」(13.8%)、「タブレット(家族と共有)」(13.6%)、「パソコン(家族と共有)」(9.9%)の順に多いことがわかりました。
また、その目的を聞いたところ、「動画の閲覧」(60.5%)が最多であり、2位「ゲームをする」(32.8%)と比較しても約2倍の差をつけていることがわかりました。その一方で、「動画の閲覧」をする割合は3歳から5歳にかけて1.4ポイント減る程度であるのに対し、「ゲームをする」割合は3歳から5歳にかけて16.7ポイントと大きく増えることもわかりました。


Ⅱ.「小学生白書」

「将来つきたい職業」第4位「You Tuber」は男子の支持率が高い

-「7.将来について」より

子どもの将来つきたい職業 全体ランキング(TOP20)

小学生が将来つきたいと考えている職業は、1位「パティシエ(ケーキ屋)」、2位「プロサッカー選手」・「医師(歯科医師含む)」、4位「You Tuber」などのネット配信者」となりました。「You Tuber」は男子のみのランキングでは1位の「プロサッカー選手」に続き2位となりましたが、一方で女子の1位は「パティシエ」で、「You Tuber」は19位であったことから、男子人気が高いことがわかります。


Ⅲ.「中学生白書」

勉強でわからないことを「放置する」割合 中2は男子が女子の4倍以上

-「8.学校以外での学習について」より

勉強でわからないことがあるときの行動

「勉強でわからないことがある場合、どうしているか?」と尋ねたところ、最も多いのは「学校や塾の先生にきく」(63.5%)、次いで「保護者にきく」(49.5%)、「友だちにきく」(27.3%)という結果となりました。一方、わからないことを「放置する(特になにもしない)」割合は少数ではあるものの、中学2年生男子は2割弱が該当し、同学年女子の4倍以上であることがわかりました。
全体的な傾向としては、男女ともに学年が上がるにつれて「学校や塾の先生にきく」割合が高くなる一方、「保護者にきく」割合が低くなることがわかりました。とくに中学2年生は、女子の「学校や塾の先生にきく」割合が1年生と比較して著しく高くなり、男子の「保護者にきく」「友だちにきく」割合が著しく低くなる点が大きな特徴といえそうです。このような 「先生」「保護者」「友だち」との付き合い方・距離感の変化は、中学2年生のみに見られる傾向です。