株式会社学研ホールディングス(代表取締役社長:宮原博昭、以下「学研HD」)は、日本生命保険相互会社(代表取締役社長 社長執行役員:朝日智司、以下「日本生命」)と資本業務提携契約(以下「本提携」)を締結しました。
日本国内における介護・保育業界は、慢性的な人手不足、事業コストの増加等から事業者の経営を取り巻く環境は厳しさを増しています。本提携により、両社が有する介護・保育分野における事業ノウハウやネットワークを掛け合わせ、業界に携わる事業者への経営支援サービスを拡大することで、地域社会における介護・保育業界の持続的向上を目指してまいります。
学研HDは、教育分野(教室・塾事業、出版コンテンツ事業、園・学校事業)及び医療福祉分野(高齢者住宅事業、認知症グループホーム事業、子育て支援事業)を中心に事業を展開しており、学研HD傘下の株式会社学研ココファンはサービス付き高齢者向け住宅事業、メディカル・ケア・サービス株式会社は認知症グループホーム事業においてリーディングカンパニーとして牽引しています。
日本生命は、さまざまな安心を提供する“安心の多面体”としての企業グループになることを掲げている中、2024年6月に株式会社ニチイホールディングスをグループに迎え入れ、同社が手掛ける介護・保育・医療領域でのサービス提供に加え、各領域における課題解決に向けた経営支援サービスを提供する事業モデルの確立を目指しています。
本提携を通じて、当社は中期経営計画「Gakken2025」で掲げた「グループの規模を活かした他事業者へのノウハウ、機能提供」を進め、学研グループが誇る介護・保育関連のアセットやノウハウを他事業者に提供してまいります。また、介護・保育両業界での経営支援サービスを共同で拡大し新たな事業モデルの構築を進めることで、地域行政や他の福祉関連団体等とも連携を深め、介護・保育両業界の事業者支援と、サステナブルな地域社会の発展を目指してまいります。
業務提携内容の実効性を高めるため、日本生命は学研HDの発行済み普通株式について、約90万株を取得します。
以下の取り組みを共同で推進いたします。
① 介護及び介護周辺領域における連携及び協業
介護の質の向上及び業務効率化等の介護業界全体の持続性向上に向けたプラットフォーム構築における連携
② 保育及び保育周辺領域における連携及び協業
「保育イノベーションコンソーシアム」への参画を通じた保育業界の課題解消に向けた連携
③ 教育・資格領域における連携及び協業
介護、保育等の領域における教育コンテンツ開発等に向けた連携等
④ その他
相互送客、両社の顧客基盤を活用した連携等
1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社。教育分野では、「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、「科学」と「学習」に代表される学習教材の出版コンテンツ事業、教科書・保育用品など園・学校事業を、医療福祉分野では、サービス付き高齢者向け住宅事業や認知症グループホーム事業、保育園・学童などの子育て支援事業を展開。グローバル150か国以上で教育・医療福祉に関わる活動を行っています。2023年11月、新たに掲げた大志(Aspiration)「人の可能性をどこまでも追求する会社へ」の実現を目指し、子どもから学生、社会人、シニアまで、あらゆる世代の好奇心に寄り添い、すべての人の挑戦を応援する企業として、人と社会の可能性の拡大に貢献してまいります。2024年9月期売上高1,855億円、連結子会社79社。東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:9470)。