「15分×学び合い×実践型」のスキマ研修で保育者の学び促進。職員間のチーム力でさらなる保育の質向上

 株式会社学研ホールディングス(東京・品川/代表取締役社長:宮原博昭)のグループ会社である株式会社Gakken SEED(東京・品川/代表取締役社長:小林伸一)は、保育所・幼稚園・認定こども園向けの園内オンライン研修サービス「学研せんせいサポートHOINQ(ほいんく)」(以下、当サービス)を2025年9月1日より品川区の公立保育所へ提供を開始しました。
学研ホールディングスは、品川区と2024年9月に包括連携協定を締結し、地域課題の解決や区民サービスの向上、地域の活性化等を目的として、教育・子育て・防災など幅広い分野での連携を強化しています。こうした取り組みの一環として、品川区が掲げる「保育の質の向上」の課題に対応する形で、一部の公立保育所において当サービスの導入が始まっています。

 

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■ 背景

 近年、保育士の有効求人倍率は2025年1月時点で3.78倍と、全職種平均(1.34倍)を大きく上回っています。こうした状況の中、保育現場では多忙さから研修時間を十分に確保できないことや、職員間のコミュニケーション不足が離職や保育の質の低下につながることが、厚生労働省や東京都の調査でも指摘されています。


品川区では保育・教育ガイドライン「のびのび育つしながわっこ」を掲げ、待機児童の解消が進んだ今こそ「保育の質の向上」が重要であると明示されており、その実現に向けて研修を通じた保育者の資質向上の必要性が強調されています。


こうした課題を踏まえ、園現場の声から生まれた当サービスは、品川区の保育の質向上方針と合致し、このたび、一部の公立保育所での導入が始まりました。

■ HOINQの特徴

【15分のスキマ時間に、自らの気づきを促す園内オンライン研修サービス】
当サービスは、保育園など園の現場を運営する学研グループだからこそ、保育者の声を直接聞き、「こんな研修を受けたかった」に応えるプログラムとなっています。


  ①  最短15分で学ぶことができる
    →人材不足で多忙な保育者がスキマ時間を活用して受講できる。
  ②  一方向の講義スタイルだけでなく、職員間の“学び合い・ディスカッション”を重視した内容
    →研修内容以上の発見や気づきが期待できる。
    →職員間のコミュニケーションを促すことができる。
  ③  保育の現場でよく起きる困りごとなどの実践的内容
    →保育の現場でよく起きるケース事例から対応方法を職員間で学び合うことができる。
    →保育観の違いを共有し、互いに学び合うことができる。

 

▲グループワークの様子。研修内の問いかけに対し、個人ワーク・グループワークを行います。
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▲グループワークの様子。研修内の問いかけに対し、個人ワーク・グループワークを行います。
▲「現場でよくある場面」のワンシーン。監修の先生からのアドバイスもあります。
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▲「現場でよくある場面」のワンシーン。監修の先生からのアドバイスもあります。

導入に際し、品川区の園の先生方からは、「普段は忙しくてゆっくり話す時間が取れないので、この研修を通じて先生同士のコミュニケーション不足を解消できることを期待しています」という声が聞かれています。
今回の導入により、先生同士が学び合い、気づきが生まれることで、保育者の学びの促進・職員間のチーム力向上へ寄与し、子どもたちが「のびのび育つしながわっこ」として成長できる環境づくりの進展が期待されています。

■ 今後の展開

当サービスは、全国の保育所・幼稚園・認定こども園において170施設(2025年9月24日現在)に展開中です。今後も引き続き拡大していく予定です。なお、導入している園の先生からは以下のような声が寄せられています。

利用している園の先生のコメント
・HOINQ受講前と受講後で、先生たちの主語が変わりました。話し合いの時に、これまでは「私は~」でしたが、今では「私たちは~」に主語が変わり、よりチーム力が増していると効果を感じています。

 

・HOINQがクッションとなって、意見を他の先生に伝えやすくなりました。これまでは遠慮もあり、保育についてなかなか意見が言えませんでした。HOINQを使うと、あくまでも動画内の事例に対して意見を言えるので、遠慮しないで意見を発信できるようになったと好評でした。

■ 動画概要(テーマ)

2025年度 全65テーマ
・子どもの理解 0・1・2歳児
・子どもの理解 3・4・5歳児
・保護者支援・保護者対応
・安全・衛生
・防災・防犯
・管理職・リーダー
・新任保育者
・子ども主体を考える

■ 講師

・志賀口大輔 先生
社会福祉法人和光会 理事長
日本保育協会青年部 部長 日本保育協会 理事、こども家庭審議会臨時委員などを歴任
・松野敬先生
社会福祉法人和光会 駒沢わこう保育園 園長


ほか、多くの講師の方にご協力いただいております。

■ 株式会社Gakken SEEDについて

  https://gakken-seed.co.jp/

・代表取締役社長:小林 伸一
・法人設立年月日:2006年11月1日
(2024年10月1日商号変更)
・資本金:99,000,000円
・所在地:〒141-8427 東京都品川区西五反田二丁目11番8号
・電話番号:03-6431-1188
・事業内容:保育所・幼稚園・認定こども園向け事業、学童・託児所・高齢者介護施設向け事業・
        ダイレクトマーケティング事業・保育者向け事業を展開

■ 株式会社学研ホールディングスについて

  https://www.gakken.co.jp/

 1946年創業の教育・医療福祉関連事業を展開する持株会社。教育分野では、「学研教室」を始めとする教室・学習塾事業、「科学」と「学習」に代表される学習教材の出版コンテンツ事業、教科書・保育用品など園・学校事業を、医療福祉分野では、サービス付き高齢者向け住宅事業や認知症グループホーム事業、保育園・学童などの子育て支援事業を展開。グローバル150か国以上で教育・医療福祉に関わる活動を行っています。2023年11月、新たに掲げた大志(Aspiration)「人の可能性をどこまでも追求する会社へ」の実現を目指し、子どもから学生、社会人、シニアまで、あらゆる世代の好奇心に寄り添い、すべての人の挑戦を応援する企業として、人と社会の可能性の拡大に貢献してまいります。2024年9月期売上高1,855億円、連結子会社79社。東京証券取引所プライム市場上場(証券コード:9470)。