ロケット博士イワサキの宇宙Q&A

人類が初めて宇宙(うちゅう)に飛び立ってから、今年でちょうど50年。今では連日、はやぶさ2やきぼうのニュースが伝えられているけれど、宇宙はまだまだシンピの世界。そこで宇宙にとってもくわしいロケット博士(はかせ)をおよびして、みんなのギモンにズバッと答えてもらいます!

第9回 世界のいろんなロケット【その1】

宇宙へ人やモノを運ぶロケットは世界中で開発されていて、すがたや形はさまざま。打ち上げのニュースを見ていると大きさも気になります。いったいどれくらいなの?

Q1人工えい星を運んだロケットで、世界で一番小さいのは?

A1なんと日本のロケットで、全長9.5メートル、直径は52センチです!

このサイズから“電柱ロケット”なんてよばれていますが、名前は「SS-520-5号機(エスエス ごーふたまる ごごうき)」と言います。実はまだ学生だったわたしが初めて打ち上げに参加したロケットで、とても思い入れがあります。ロケットは大きくするより、ギリギリまで小さくする方が大変。チームリーダーはわたしの研究のししょうで、打ち上げ成功時にみなさんの流したなみだはむねにきざまれていて、今の仕事をささえる体験になっています。ちなみにギネス記録にもなっているので、よかったらギネスブックでさがしてみてください。

© JAXA
2018年2月3日、こちらもすごく小さな、たて横10センチ長さ30センチほどの人工えい星「TRICOM-1R (トリコム ワン アール)」を宇宙に運んだ。

Q2世界で一番大きなロケットは?

A250年以上前に作られたロケットで、全長は110メートル!

こちらは1967年からアメリカのアポロ計画をささえた「サターンV(サターン ファイブ)」というロケットです。SS-520-5号機より10倍以上も大きくて、宇宙にモノを運べるのう力もなんと120トン、すごいです。サターンVが運んだ宇宙船アポロ11号で人類は初めて月におり立ち、その時に持ち帰った月の石は、1970年の大阪万博でてんじされました。みなさんのおじいちゃんやおばあちゃんが見に行ったかもしれませんね。

Q3今、注目のロケットを教えてください

A3世界最大記録をこう新するロケットです!

実は世界で一番大きい記録はもうすぐこう新の予定で、やぶるのは「NASA SLS (ナサ エスエルエス)」というロケットです。全長は120メートル、宇宙にモノを運べるのう力は130トン、本当に大きいです。主に月をたんさする宇宙船「オライオン」を運ぶロケットなのですが、ほかにも小さなたんさ機が13機のる予定です。その中の1機がJAXAで作った「OMOTENASHI(おもてなし)」で、実はわたしが初めて参加したたんさ機なんです。今はその仕事からはなれましたが、打ち上げの日を楽しみにしています。OMOTENASHI!おうえんしているよ!!

ロケット博士とは?
ロケットの研究開発をしている工学博士、岩崎祥大(いわさきあきひろ)さんのこと。

せん門はロケット用火薬(推進薬:すいしんやく)、化学工学。月から打ち上げるロケットなど、月惑星探査(つきわくせいたんさ)のはばを広げることを目指したさまざまなロケットの研究開発を行っている。株式会社Yspace CTO(最高技術責任者:さいこうぎじゅつせきにんしゃ)。関西大学 非常勤講師。

宇宙やロケットについて知りたいことやギモンがあったら、ロケット博士に聞いてみよう。下の応募フォームから送ってね。

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