お役立ち教育情報 公立でも実は結構な出費! 小学校でかかるお金はいくら?

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4月から公立小学校に入学した場合、保育料や幼稚園の費用がかからなくなり、ほっとした人も多いはず。ところが、公立でも家庭で負担するお金は結構あるらしい…! 突然の集金に慌てないためにも、小学校でかかるお金の目安をファイナンシャル・プランナーの鈴木さや子さんに伺いました。

公立小学校で1年間にかかるお金は、約10万円!

ずばり、小学校1年生の1年間にかかるお金はいくらなのでしょうか?

「文部科学省の『平成28年度子供の学習費調査』によると、小学校でかかるのは年間10万4,500円習い事などの学校外活動費を含めると、トータルで年間32万2,000円が平均額と出ています。学校活動費と学校給食費を合わせた、純粋に学校に支払うお金だけでも10万円強。6年間で62万7,000円というのは、思ったよりも結構な出費ですよね。

内訳は、給食費が年間4万5,000円弱で大きな割合を占めますが、教材費(2万円弱)や活動費(3,000円弱)なども含まれます。学年別に見ると、1年生は入学準備で購入するものが多く高いものの、学年が上にいくごとに、少しずつ学校にかかる費用も上がっていきます。これは、4年生から給食費が高くなることや、5、6年生では修学旅行などの課外活動が増えて、その費用を家庭で負担することが多いためです」(鈴木さん)

鍵盤ハーモニカ、習字道具など、その都度かかる出費もある

教材費や活動費というのは、具体的にはどんなものがあるのでしょうか?

「すでに準備した人も多いと思いますが、入学時には、上履き、上履き袋、体操着、体操着袋、赤白帽子、防災頭巾・防災頭巾カバー、給食袋などが必要。それぞれ1,000~3,000円ほどの費用になると思います。体操着などは支給される小学校もあり、自治体によって異なるので自分の地域で必要なものの確認を。

1年生では鍵盤ハーモニカや絵の具セットを、学年が上がると習字道具、裁縫道具、夏になると水着など、その都度使うタイミングに学校で一括購入するところも多いようです。5、6年生でクラブ活動が始まると、試合の遠征費や、ブラスバンドなら鼓笛隊の衣装代などが自費でかかるケースも。クラブ活動は個人差がありますが、わが子が参加したときの出費のシミュレーションはしておいたほうが安心かもしれません」(同)

やはり公立といえども、家庭の負担が多い印象…。これらのお金を無理なく準備するコツは?

「多くの学校では学校関係専用の引き落とし口座を作るように言われると思いますので、集金のお知らせが来たら早めに入金しておくこと。先に年間の引き落とし金額のお知らせがくる学校ならば、先取りで3か月~半年分を口座に置いておくのもおすすめです。

 先取りが難しければ、先にあげた年間にかかる平均金額を1か月で換算すると約8500円なので、このぐらいの金額を毎月封筒に入れておく、または口座に入れておくと、いざというときに慌てずに済むと思います」(同)

公立小学校の期間は将来のための貯めどき。習い事選びは慎重に

その他、小学校時代にかかるお金や、それをふまえた家計の運営について、気をつけることはありますか?

 「年間約10万円かかるとはいえ、保育園時代の保育料や幼稚園の費用よりは少ないので、最近は、習い事にお金をかける家庭が多いようです。習い事はいいことなのですが、あれもこれもとなるとどんどん出費が増えてしまうので要注意。

 中学校、高校に上がると、受験で塾に通ったり、私立の学校を選んだり、海外に留学したいと言い出したり…。子どもの意思がはっきりして本当にやりたいことが出てくるので、それを応援するためにもっとお金がかかります。基本は、これまでにかかっていた保育料や幼稚園の費用は、そのまま貯蓄にまわして。小学校の期間は、絶好の『貯めどき』だと意識して、家計を運営するといいでしょう」(同)

 公立でも自治体によってかかるお金は異なるので、よく把握した上で、小学校の期間は「お金を貯める」ことも忘れないようにしたいですね。

 (取材・執筆:野々山幸)※こちらの記事は学研「ママノート」に掲載された記事を再編集したものです。

鈴木さや子さん

日本FP協会会員 CFP®〈サーティファイド ファイナンシャル プランナー〉

国内損害保険会社に勤務した後、退職し2人の娘さんを出産。育児をしながらFP資格を取得、開業。個人のマネー相談、企業での女性向け講演のほか、コラム執筆、ママ向けセミナーも行なっている。株式会社ライフヴェーラ代表取締役。