お役立ち教育情報 【あした、親子で読みたい本】点字が身近になる本 3選

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2020.11.5

11月1日は点字の日・日本点字制定記念日です。目の不自由な人のための点字は身近にいろいろあるのですが、目の見える人は点字ブロック以外は案外見過ごしてしまっているのではないでしょうか。家の中で探すと洗濯機・冷蔵庫・電話・ラップなど、外ではエレベータや自動販売機、駅では自動券売機などで見られます。調べていくともっともっとあるようです。目の不自由な人と共に生活をする機会はほとんどないので、目の不自由な人と道で出会うと声のかけ方も案内の仕方も迷ってしまいます。 親子で外出した時に点字表記を探してみるのもいいかもしれません。今回は「点字」に関する本を紹介します。
限られたスペースでは紹介しきれないので、「点字つき絵本の出版と普及を考える会」のHPのリストもごらんください。
■点字つき絵本の出版と普及を考える会 https://tenji.shogakukan.co.jp/

 

『やさしく読める ビジュアル伝記 ルイ・ブライユ』(学研プラス)

ルイ・ブライユルイ・ブライユは、今の「点字」を発明した人で、幼い時の事故で目が見えなくなりました。それでも明るく生きるブライユは後に侯爵の推薦状でパリ王立盲学校に入学することができました。そこで、目の見えない人が読める本に出合い、アユイのうきだし文字、バルビエの夜間文字を体験します。そのあとブライユは改良を重ね独自の点字を作っていきました。それが五十音に組み替えられて日本でも使われるようになったのです。
ブライユの伝記はほかにも出版されていますので、読者の年齢によって読まれるといいかもしれません。

ルイ・ブライユ_本文

文:岡田好惠
絵:坂本コウ
監修:金子昭
出版社:学研プラス
定価:本体950円+税
商品詳細:『やさしく読める ビジュアル伝記 ルイ・ブライユ』(学研プラス商品ページ)

 

『てんじつきさわるえほん さわるめいろ』(小学館)

さわるめいろ

書店勤務の時にこの本が出版され、店内でワークショップをしました。目の見える子どもと見えない子どもが一緒になって、めいろの競争です。目の見えない子たちが指を何本も使って道を探っていました。結果、目の見えない子が早くゴールについたりもしました。見える子も見えない子も一緒に遊ぶ姿を見られたのです。この本はデザインも美しく、見える子も見えない子も一緒に遊べます。

著者:村山純子
デザイン:村山純子
出版社:小学館
定価:各巻1,900円+税
商品詳細:『てんじつきさわるえほん さわるめいろ』(小学館商品ページ)

 

『てんじつきさわるえほん ぐりとぐら』(福音館書店)

ぐりとぐら

子どもたちに長い間親しまれてきた『ぐりとぐら』。それがてんじつきえほんになりました。ページ数の多い点字絵本はなかなか作られておらず、価格は他と比べると高めですがとても感動しました。点字や触図がつぶれないように特殊な方法が使われています。
よく見ると触図がもとの絵とずれていますが、これは目の見えない人が触ってわかりやすいように配慮されたものです。ほかの点字つき絵本も、同じような配慮がされています。
見える子も見えない子も、一緒に楽しめる点字つき絵本。一度親子で手に取ってみませんか。

ぐりとぐら ぐりとぐら ぐりとぐら

作:中川李枝子
絵:大村百合子
出版社:福音館書店
定価:本体3,700円+税
商品詳細:『てんじつきさわるえほん ぐりとぐら』(福音館書店商品ページ)

 


市川 久美子(いちかわ くみこ)
元書店員。JPIC読書アドバイザー。1981年地域文庫の立ち上げに携わる。後に家庭文庫も開く。同じ小学校で15年以上読み聞かせ・語り・ブックトークを行い、作家さんなどの授業も15年企画。市立図書館・中学校図書館勤務の後、1999年より大型書店児童書担当として20年勤務。退職後は、児童書関連の執筆・講演を行う。著書に『ねんねのうた』(佼成出版)がある。