多くの人たちに親しまれてきた学年誌・「科学」の付録。
ここでは、時代とともに変化してきた科学教材の歴史を一望できます。
あわせて、映像・イベント分野での学研の科学活動の足跡もたどることができます。
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風向風力計風の向き、速さを調べる風向風力計は、気象観測の入門グッズとして根強い人気をもっていました。しかし、マンションの増加などの住宅事情の変化に伴い、徐々に人気がなくなっていき、今は見ることができなくなりました。 1968年 5年の科学 4号教材![]() 何の飾りもない、初期の頃の風向風力計。まだ風向計と風力計が別々についていた。あまりデザインもされていない。 1969年 2年の科学 10号教材![]() ロケットのようなデザインがとりいれられた。このころから、教材作りに工業デザイナーが参加するようになり、教材のデザインが変化し始めた。 1973年 5年の科学 5号教材![]() ギアで回転する部分に鏡がついている。遠くから見ても光の点滅速度でだいたいの風速を知ることができた。 1976年 5年の科学 6号教材![]() 胴体内部に、風力を数字で示すことができるインジケーターがついていた。プロペラのシャフトに接続された磁石が内部で回転することで発生する磁場を利用して風力を示すインジケーターが動くというかなり複雑な仕掛けをもっていた。 1978年 2年の科学 4号教材![]() 風力に応じて首を振るしかけになっていた。デザインとともに、おもちゃ的アクションがとりいれられた。 1983年 3年の科学 11号教材![]() 風力に応じて上のカプセルが回転する。中に入っている液体の高さでだいたいの風力を知ることができる。二つのプロペラと、回転するカプセルなど、歴代の風向風力計の中でも、最も複雑なアクションをもっていた。 1988年 1年の科学 4号教材![]() 上のプロペラの回転にあわせて、操縦士の人形がアクションするしくみをもっている。本来の風向風力計としての機能より、ファンシーグッズ的なデザイン傾向が強くなった。この頃を境に、風向風力計は教材から姿を消す。 カメラかつてカメラは子供たち、特に男の子のあこがれの的でした。ところが最近では、子供たちのほしい物アンケートでも上位になることがなくなってしまいました。しかし、教材としてのカメラは、着実に進化しながら現在に至っています。 1966年以前(詳細年代不明) 6年の科学 3号教材![]() 厳密にいえばこれはカメラではなく、写真の現像セット。カメラ本体はついておらず、密着で感光させた印画紙を現像するためのセットだった。密着用のネガまでついていた。 1966年 5年の科学 1号教材![]() 「○年の科学」の歴史上最初についたカメラ。レンズのついていないピンホールカメラである。フィルム、現像セットはついていなかったが、市販の6×6判のフィルムを使って写真をとることができた。 1972年 5年の科学 9号教材![]() カメラ本体、印画紙、現像液が全てセットになり、これだけで撮影、現像ができるようになった。カメラはまだピンホールカメラ。 1977年 6年の科学 9号教材![]() プラスチックレンズが自由に設計できるようになり、カメラもレンズをつけた本格的なものに進化した。このカメラは、広角レンズがついており、レンズ交換ができるモデルだった。 1979年 6年の科学 5号教材![]() プラスチックレンズの自由度がさらに高くなり、望遠レンズつきのカメラが登場。 1987年 5年の科学 6号教材![]() それまでのカメラが新鮮味を失いはじめ、デザインが大きく変わっていく。これはロボット型カメラ。 1988年 5年の科学 5号教材![]() ついにシャッター機構がついたカメラが登場。市販の110フィルムを装着して写真がとれる本格的カメラ。 1994年 5年の科学 4号教材![]() 撮ったその場で現像できるインスタントカメラ。装着した印画紙を撮影後にカメラ下の現像タンクに落とすことで、暗室内で作業しなくても現像ができるようになった。 ラジオ初期のラジオは、コイルを自分で巻く初歩的なダイオードラジオでした。ところがある時期から「コイルがうまく巻けない」というクレームが多くなり、だんだんと出来合いの部品が多くなっていきました。最近は、IC基盤をもつ高性能なラジオが教材としてついています。ラジオの性能は上がりましたが、その半面子供が自分の手で組み立てるという部分が減ってしまいました。 1968年 6年の科学 9号教材![]() 電池不要のダイオードラジオ。エナメル線を使って自分でコイルを巻いたり、エナメルの被膜を紙やすりでむいたりする必要があった。アンテナもアースもエナメル線が使われていた。 1975年 6年の科学 9号教材![]() 同じく自分でエナメル線のコイルを巻いて組み立てるダイオードラジオ。本体の上に立つ赤い部分がコイルの部分で、コイルを巻きやすいようにデザインが工夫されている。 1978年 6年の科学 4号教材![]() ダイオードラジオであるが、エナメル線のコイルを自分で巻かなくてよくなった。ほとんどついてきた部品をはめ込むだけでラジオが完成する。 1980年 6年の科学 4号教材![]() デザインが変化する。ラジオであるだけでは、すでに子供の興味をひくことができなくなりつつあることが感じられる。 1987年 6年の科学 4号教材![]() IC基盤を使用した高性能ラジオ。簡単な組み立てで、以前のものよりはるかによく聞こえるようになった。しかし、子供たちには「よく聞こえるラジオ」はあまりにもあたりまえの物だったのかもしれない・・・。 1993年 6年の科学 4号教材![]() スピーカーがつき、イヤホンを使わなくても聞こえるようになった。ただ、それほど大音量が出るわけではないので、なるべく耳に近づけても違和感のないデザインが選択された。 顕微鏡顕微鏡は科学の教材としてはもっともポピュラーなものです。教材としての顕微鏡が可能になった背景には、プラスチックレンズが自由に設計できるようになったということがあります。顕微鏡は、観察する対象によって倍率などがその都度違うため、たいへんたくさんのバリエーションが存在し、今も定番教材として続いています。 1965年 6年の科学 9号教材![]() 教材にプラスチックが使えるようになって実現した、最も初期の顕微鏡。すでに100倍の倍率があった。 1967年 6年の科学 7号教材![]() 鏡筒をメカニカルに上下させる機能がついた顕微鏡。 1973年 3年の科学 4号教材![]() プラスチックレンズの自由度が高くなり、大きなレンズを使って視野の広い顕微鏡を作ることができるようになった。 1978年 3年の科学 7号教材![]() 観察ケースがついた顕微鏡。観察ケースに虫などを入れれば、生きた虫の細部を観察できる。観察ケースは回転させることができた。 1978年 4年の科学 5号教材![]() オーソドックスなスタイルの双眼実体顕微鏡。 1986年 4年の科学 5号教材![]() 顕微鏡と望遠鏡の二つの機能をもったアイデア教材。二つの鏡筒を動かしてまっすぐにすると、10倍の望遠鏡になる。写真のように折り曲げると、それぞれ3倍、20倍の顕微鏡として使うことができる。 1987年 4年の科学 8号教材![]() ロバート・フックの顕微鏡を模した教材。 1988年 4年の科学 6号教材![]() デザイン、性能ともに顕微鏡として完成する。 1989年 5年の科学 7号教材![]() 据え置き型顕微鏡としても使えるが、ポケットに差して持ち歩けるペンシル型顕微鏡。 1993年 4年の科学 6号教材![]() 対物レンズが3種類ついており、回転させることで3段階の倍率に切り替えることができる。顕微鏡としての機能をすべて盛り込んだ究極の顕微鏡。 |