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学研映画アーカイブス学研アートアニメーション隔週水曜日更新

パペット、紙、フィルムなど様々な手法で制作される「アートアニメ」。そのアートアニメの黎明期に、学研はおよそ40本のアートアニメーション作品を制作しました。セットデザイン、造形、彩色などの優れたアート性は、日本にとどまらず、世界的にも高い評価を受け、「学研アニメーション」というブランドを残したのです。

Q学研のアートアニメーションって?

学研は、国内のアートアニメーション業界がまだ黎明期だった1958年、人形アニメーション映画「注文の多い料理店」を制作し、注目を集めました。アニメーションはおろか、映画制作さえ初心者の集まりだった、当時の学研映画局でしたが、その後は社員演出家、社員プロデューサーを育て、のちに日本のアートアニメを発展させた名監督として、世界的に名を残す渡辺和彦氏らを輩出しました。また学研本社(当時:東京都大田区)の近くに映画撮影専用スタジオを建て制作体制を整備したことで、1950~70年代にかけて、およそ40作品の人形アニメ作品を制作します。
世に送り出された名作の数々は、国内外の映画賞を受賞し、高い評価を受けました。『みにくいあひるの子』は第23回毎日映画大藤信郎賞や教育映画祭文部大臣賞などを、『マッチ売りの少女』は、第13回トゥール国際短編映画祭、第22回芸術祭奨励賞、第22回毎日映画コンクール、童話映画賞ゴールデンマーメード賞などを受賞しました。それらの受賞作をご覧になられて、興味を持たれた美智子妃殿下、礼宮親王、清宮内親王(当時)が、撮影風景をご覧になられるため、スタジオに見学にいらしたこともあります。
人形(パペット)に限らず、色紙や和紙、フィルムなど様々な手法を用いてアニメートされた作品の数々は、セットデザイン、造形、彩色などの優れたアート性と、照明、カメラワークなどの高度な技術を兼ね備え、日本のアートアニメ界に「学研アニメーション」というブランドを残すことになったのです。

今週のアニメ

月夜とめがね

月夜とめがね1966年制作

原作 : 小川未明
プロデュース : 神保まつえ
演出 : 島村達雄

裁縫をしていたおばあさんのもとに、男がめがねを売りにきた。良く見えるめがねを一つ買うと、今度は少女が訪ねてきた…。一柳慧の音楽と複雑な光学処理をした映像がつづる幻想の世界。

アニメーションフェスティバル1966奨励賞/毎日映画コンクール教育文化映画賞

バックナンバー

つるのおんがえし

つるのおんがえし1965年制作

日本むかし話
プロデュース : 森下博美
演出 : 渡辺和彦

おじいさんが山道でわなにかかった鶴を助けたその夜、つうという娘が家を訪れる。つうは家の仕事や機織りを手伝うようになるが、その姿は徐々にやつれていく。

教育映画祭文部大臣賞

泣いた赤おに

泣いた赤おに1964年制作

原作 : 浜田広介
プロデュース : 森下博美
演出 : 神保まつえ

赤おにの望みをかなえてやろうとすすんで悪者になる青おにの心情を、ごく自然な友だちへの思いやりとして描く。

昭和38年度教育映画祭文部大臣賞/東京都教育映画コンクール銀賞

しろいぞう

しろいぞう1963年制作

外国むかし話
プロデュース : 神保まつえ
演出 : 神保まつえ

仲間から慕われていた、力の強い白い象。その白い象には目の不自由な母がいた。そんなある日、王様の希望で白い象は捕えられてしまう。母と離されてしまった象は・・・。

セロひきのゴーシュ

セロひきのゴーシュ1963年制作

原作 : 宮沢賢治
プロデュース : 森下博美
演出 : 神保まつえ

ゴーシュは楽団でセロを弾く係。演奏会まであと10日しかないのに、どうしてもうまく弾くことができない。ある晩、家でセロの練習をしていると、ドアをノックする音が。そこには立っていたのは…。

東京都教育映画コンクール金賞/昭和38年度教育映画祭文部大臣賞

おむすびころりん

おむすびころりん1962年制作

日本むかし話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 渡辺隆平

おじいさんが、ねずみの穴にうっかりおむすびを落としてしまう。やさしいおじいさんは、それをねずみにあげると、かわいいねずみたちは大喜び。愛らしい人形造形が光る作品。

ありときりぎりす

ありときりぎりす1962年制作

イソップ寓話
プロデュース : 藤平浪三郎
演出 : 神保まつえ

イソップ物語の映像化。一生懸命食べ物を運ぶアリを見て、笑っていたキリギリスが冬になって自分の食べ物がなくなって、過去の態度を反省する。

かもとりごんべえ

かもとりごんべえ1961年制作

日本むかし話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 神保まつえ

そぼくな民話の味を生かしながら、節度、節制の寓意がくみとれるように配慮された、日本民話の人形アニメーション作品。

かぐや姫

かぐや姫1961年制作

日本むかし話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 渡辺和彦

2年余の年月と莫大な費用を投じ制作した画期的な超大作動画。日本独特の和紙や、はり絵を用いた作品。

昭和36年度教育映画祭文部大臣賞

もりのおんがくたい

もりのおんがくたい1960年制作

グリム童話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 神保まつえ

年をとって役にたたなくなった、家畜のロバ、いぬ、ねこ、にわとりが、力を合わせて新しい幸福な生活を築くまでの有名なグリム童話。

西独逸映画祭入賞

くつやとこびと

くつやとこびと1960年制作

グリム童話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 神保まつえ

童話の一編を人形劇化し、素朴な人形のメルヘンの中で、心の優しい老夫婦と、その手助けをするこびとたちとのあたたかい心の交流を描く。

きたかぜとたいよう

きたかぜとたいよう1960年制作

イソップ寓話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 渡辺和彦

空を飛び、暴れまわる北風に、にこにこしている太陽、というように、原作にも新解釈を与え、色紙細工の動画で楽しく描いたもの。

かさじぞう

かさじぞう1960年制作

日本むかし話
プロデュース : 伊藤治雄
演出 : 渡辺隆平

明日は正月。正月に食う餅を買うため、雪の降る中、爺様はかさを売りに出かけた。しかし一つも売れずにもどる道中、地蔵を見つけた。全てのかさを地蔵に捧げたその夜・・・。

いなかねずみとまちねずみ

いなかねずみとまちねずみ1960年制作

イソップ寓話
プロデュース : 神林伸一
演出 : 渡辺和彦

いなかねずみが都会にあこがれて、まちねずみのところに行くが、けっきょく、静かで平和ないなかに帰っていくという童話を、色紙細工で描く。

昭和35年度教育映画祭文部大臣賞

ポロンギター

ポロンギター1959年制作

創作童話
プロデュース : 神林伸一
演出 : 小野豪

花売りの娘の美しい心に、ギターがひとりでに鳴り出し、花がたくさん売れるという人形映画。

東京都教育映画コンクール金賞/昭和34年度教育映画祭文部大臣賞/昭和34年度芸術祭奨励賞/オウベルハウゼン映画祭入賞/モントリオール映画祭入賞

こざるのぶらんこ

こざるのぶらんこ1959年制作

原作 : 浜田広介
プロデュース : 神林伸一
演出 : 神保まつえ

擬人化した子ザルを中心に、ドングリやキノコなどが動き出す楽しい物語。

いねむりぶうちゃん

いねむりぶうちゃん1959年制作

外国むかし話
プロデュース : 神林伸一
演出 : 神保まつえ

五匹の動物が相談してパン作りをするが、最後までしんぼう強く、仕事をやりとおしたのはだれか?忍耐と協力、勤勉の尊さを伝える。

ありとはと

ありとはと1959年制作

イソップ寓話
プロデュース : 神林伸一
演出 : 渡辺和彦

イソップの中でもよく知られている話を、はり絵の手法、それも和紙をちぎって表現。独自の素朴な味と、美しさは児童を美しいオトギの世界に案内する。

注文の多い料理店

注文の多い料理店1958年制作

原作 : 宮沢賢治
プロデュース : 藤平浪三郎
演出 : 小野豪

二人の男が森で狩りをしていた。腹が減ってきたところに、ちょうどレストランを見つける。すぐさま店に入ると、貼り紙があり、男たちに様々な注文をつけてくる。